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FacebookにAI検索機能「AI Mode」が登場 |店舗の口コミ・UGCが見つけられ方に与える影響とは
「公式サイトやSNSを更新しているのに、新しいお客様に見つけてもらえない」と感じている店舗経営者は少なくありません。
これまでは、Google検索やGoogleマップで店舗情報を整えることが、オンライン集客の中心でした。しかし現在は、SNSの中でも生成AIを使って情報を探す流れが広がり始めています。
Metaは2026年6月15日、FacebookにAI検索機能「AI Mode」を導入すると発表しました。AI Modeは、Facebook GroupsやReelsなどで公開されている投稿、意見、おすすめ情報をもとに、利用者の質問へ回答を提示する仕組みです。
この変化により、店舗自身が発信する公式情報だけでなく、来店者が投稿する写真、口コミ、感想、動画などのUGCも、店舗の見つけられ方に影響する可能性があります。
本記事では、FacebookのAI Modeの概要、口コミ・UGCが重要になる理由、店舗が実務で取り組める投稿促進の方法、注意すべきステルスマーケティング対策をわかりやすく解説します。

目次
- 1.FacebookのAI検索機能「AI Mode」とは・公開された投稿やおすすめ情報をもとに回答する・日本での提供状況は利用環境によって異なる可能性がある
- 2.AI Modeで店舗の見つけられ方はどう変わるのか・公式情報に加えて利用者の体験が判断材料になる・UGCは店舗の利用場面を具体的に伝えやすい
- 3.AI検索で活用される可能性があるUGCの特徴・店名・地域・利用目的が具体的に書かれている・投稿者自身の写真や体験が含まれている
- 4.店舗が口コミやUGCを増やすための実践方法・投稿したくなる体験や撮影場所をつくる・好意的な評価を指定せず投稿方法を案内する・投稿を店舗改善に活かす
- 5.口コミ・インフルエンサー施策で注意すべきこと・広告や商品提供がある場合は関係性を明示する・高評価や特定の表現を投稿条件にしない
- 6.第三者による発信を継続的に増やすという考え方
- 7.まとめ
FacebookのAI検索機能「AI Mode」とは
FacebookのAI Modeは、Meta AIを使って、Facebook内で利用者の質問に回答する新しい検索機能です。従来のSNS検索では、キーワードに関連する投稿やアカウント、グループを一覧で探す形が中心でした。AI Modeでは、利用者が文章で質問すると、関連する情報を整理した回答が表示されます。
公開された投稿やおすすめ情報をもとに回答する
Metaは、AI Modeについて、Facebook GroupsやReelsなどで公開されている意見やおすすめ情報をもとに回答すると説明しています。
例えば、利用者が「近くで評判の飲食店」や「子連れで入りやすいカフェ」と検索した場合、公開投稿や利用者の感想が回答の材料になる可能性があります。
ただし、公開されているすべての投稿がAI Modeに使われるわけではありません。どの投稿が選ばれるのか、どの要素が重視されるのかといった詳細な基準は、現時点では公表されていません。
日本での提供状況は利用環境によって異なる可能性がある
MetaはAI Modeの導入を発表していますが、国や地域ごとの詳細な提供スケジュールまでは明らかにしていません。
そのため、日本のすべての利用者が同じ時期に利用できるとは限りません。アカウント、地域、アプリのバージョンによって表示内容が異なる可能性があります。
店舗経営者は、機能の利用可否だけに注目するのではなく、SNS上の公開情報がAIによる情報探索にも活用され始めている点を押さえておくことが重要です。
AI Modeで店舗の見つけられ方はどう変わるのか
AI検索が広がると、店舗を見つける経路は「検索結果から公式サイトを見る」だけではなくなります。
AIが複数の情報を整理し、利用者の目的に合いそうな店舗を回答の中で紹介する場面が増える可能性があります。

公式情報に加えて利用者の体験が判断材料になる
公式サイトやFacebookページでは、営業時間、所在地、メニュー、料金などの基本情報を伝えられます。
一方、来店者の投稿には、公式情報だけでは伝えにくい具体的な体験が含まれます。
例えば、飲食店であれば次のような内容です。
・子ども用の椅子があり、家族で利用しやすかった
・平日の午後は落ち着いて過ごせた
・駅から店舗までの道がわかりやすかった
・料理の量が多く、複数人で分けやすかった
・記念日の利用時にスタッフが丁寧に対応してくれた
これらは、UGC(User Generated Content:ユーザー生成コンテンツ)といい、利用者が自主的に投稿する写真、動画、口コミ、レビューなどを指します。
このような情報は、「子連れで入りやすい店」「静かに話せるカフェ」「記念日に使えるレストラン」といった具体的な質問への回答材料になる可能性があります。
店舗側の広告とは異なり、実際の体験や感想を伝えられるため、来店を検討している人の判断材料になりやすい情報です。
ただし、UGCを増やせば必ずAI検索で紹介されるわけではありません。公式情報を正確に整えたうえで、利用者の自然な体験情報も蓄積される状態を目指すことが大切です。
UGCは店舗の利用場面を具体的に伝えやすい
店舗側は、「居心地のよい空間です」「幅広いシーンで利用できます」といった抽象的な表現を使いがちです。
利用者の投稿では、「仕事帰りに一人で利用した」「ベビーカーでも入店しやすかった」「旅行中に立ち寄った」など、実際の利用場面が具体的に書かれます。
このような投稿が増えると、どのような人が、どのような目的で利用している店舗なのかを、AIにも利用者にも伝えやすくなります。
AI検索で活用される可能性があるUGCの特徴
Metaは、AI Modeが公開投稿を回答の材料にすると説明していますが、投稿の採用基準は公表していません。
そのため、ここでは「AIに選ばれる方法」ではなく、利用者にとって内容が伝わりやすく、店舗の特徴を理解しやすいUGCの考え方として整理します。
店名・地域・利用目的が具体的に書かれている
写真だけの投稿よりも、店名、地域、利用した場面が文章で示されている投稿のほうが、何についての情報なのか理解しやすくなります。
例えば、「ランチがおいしかった」だけでは、店舗や場所を特定しにくい場合があります。
一方、「渋谷駅近くの○○店で平日ランチを利用した」のように、地域や目的が含まれていると、来店を検討している人にも参考になりやすくなります。
店舗側が投稿文を指定する必要はありません。位置情報の設定、公式アカウントへのメンション、店舗名がわかる案内など、来店者が正しい情報を付けやすい環境を整えることが有効です。
投稿者自身の写真や体験が含まれている
実際に来店した人が撮影した写真や、自分の言葉で書いた感想には、その投稿にしかない情報があります。
店舗が用意した画像をそのまま投稿してもらうより、来店者自身の視点が伝わる投稿のほうが、第三者による情報としての価値を保ちやすくなります。
また、最近の投稿が継続的にあると、現在の店舗の雰囲気やメニュー、混雑状況を確認しやすくなります。季節メニュー、イベント、店内の変更など、投稿したくなる話題を定期的につくることも一つの方法です。
店舗が口コミやUGCを増やすための実践方法
UGCは、店舗側が一方的に作成するものではありません。
来店者が「誰かに共有したい」と感じる体験をつくり、無理なく投稿できる環境を整えることが基本です。
投稿したくなる体験や撮影場所をつくる
UGCを増やす第一歩は、投稿を依頼することではなく、投稿したくなる体験を考えることです。
例えば、次のような工夫があります。
・季節ごとに変化するメニューや装飾を用意する
・料理や商品を撮影しやすい明るさにする
・店舗の特徴が伝わる看板や撮影場所を設ける
・来店者が参加できるイベントを実施する
・スタッフの接客や商品説明を丁寧にする
写真映えだけを重視する必要はありません。「スタッフが親切だった」「予約方法がわかりやすかった」といった体験も、投稿のきっかけになります。
好意的な評価を指定せず投稿方法を案内する
店内やレシートに公式アカウント、位置情報、店舗名を案内しておくと、来店者が正しい情報を付けて投稿しやすくなります。
ただし、投稿内容を指定してはいけません。
「星5を付けてください」「おすすめと書いてください」「悪い内容は投稿しないでください」といった依頼は避けましょう。率直な感想を歓迎し、公開された投稿を定期的に確認することが大切です。
投稿を店舗改善に活かす
UGCの目的を「投稿数を増やすこと」だけにすると、店舗側が改善すべき課題を見落とす可能性があります。
「入口がわかりにくい」「予約方法が伝わっていない」「人気メニューを知らなかった」といった投稿があれば、案内表示や公式情報を見直すきっかけになります。
好意的な投稿には感謝を伝え、質問や誤解が含まれる投稿には、事実関係を確認したうえで丁寧に対応しましょう。
口コミ・インフルエンサー施策で注意すべきこと
UGCやインフルエンサー投稿を集客に活用する場合、投稿数だけでなく、透明性と信頼性を守る必要があります。
特に、店舗から金銭、商品、無料サービスなどを提供して投稿してもらう場合は、自主的な口コミとは区別して考えなければなりません。
広告や商品提供がある場合は関係性を明示する
日本では、広告であることを隠した表示、いわゆるステルスマーケティングが、2023年10月1日から景品表示法の規制対象になっています。
インフルエンサーへ投稿を依頼する場合は、「広告」「PR」などの表示や、商品提供を受けていることの明示が必要になる場合があります。
投稿者任せにせず、事前にどのように関係性を表示するか確認しておきましょう。
高評価や特定の表現を投稿条件にしない
口コミ投稿を促す場合でも、高評価や特定の文章を条件にすることは避ける必要があります。
「星5を付ける」「おすすめと書く」といった条件を設けると、事業者が投稿内容を決定したと判断される可能性があります。
店舗にとって不都合な投稿があっても、感情的に反論するのではなく、事実確認を行い、改善できる点がないかを確認しましょう。さまざまな意見に誠実に対応する姿勢も、利用者からの信頼につながります。
第三者による発信を継続的に増やすという考え方
来店者による口コミやUGCを増やすには、単発で投稿を呼びかけるだけでなく、店舗の魅力をどのような人に体験してもらい、どのような情報を第三者視点で伝えてもらうかを考える必要があります。一方で、自店舗と相性のよい発信者を探し、広告であることを適切に示しながら運用することは、店舗側の負担になりやすい部分です。
GIFTLs インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーの発信やUGCを活用し、店舗の認知拡大、信頼形成、来店促進を支援するサービスです。
インフルエンサー投稿が必ずAI検索に利用されるわけではありませんが、店舗について具体的に語られる情報を増やし、利用者へ魅力を伝えやすい状態を目指すうえで有効な選択肢の一つです。
まとめ
FacebookのAI Modeは、Facebook GroupsやReelsなどで公開されている意見やおすすめ情報をもとに、利用者の質問へ回答するAI検索機能です。
店舗の見つけられ方は、公式サイトや店舗自身のSNS投稿だけで決まるものではありません。来店者が投稿する写真、口コミ、動画なども、店舗の雰囲気や具体的な利用場面を伝える情報になります。
まずは、公式アカウント、店舗名、住所、営業時間などの基本情報を確認し、来店者が正しい店舗情報を付けて投稿できる環境を整えましょう。そのうえで、撮影したくなる商品や空間、共有したくなる接客体験をつくることが大切です。
投稿を促す際は、高評価や特定の文章を求めず、利用者自身の率直な感想を尊重する必要があります。商品提供や報酬を伴う場合は、広告やPRであることも明確に示しましょう。
AI検索に確実に選ばれる方法は公表されていません。投稿数だけを追うのではなく、公式情報の正確さ、第三者による具体的な体験情報、日々の店舗改善を継続的に積み重ねることが重要です。


